ごみの分別をゲーム感覚で楽しめるシステムの構築

共創テーマ名

ごみの分別をゲーム感覚で楽しめるシステムの構築

対象国・地域

キューバ・ハバナ県

課題

  • ごみの分別不足によるリサイクル率の低さ。特に一般ごみの50%を占める有機ごみが衛生状況の悪化を招いている。
  • 経済制裁により化学肥料が輸入できない中、有機農業が一般的であるが、経済状況の悪化及び燃料不足問題により、有機肥料の製造が減少している。
  • 有機肥料の原料となる有機ゴミを分別するモチベーションが低い。
  • 有機肥料の減少が都市近郊農家の生産力低下につながっている。

実証検証のイメージ

  1. すべての階層のアクターがごみの分別及び回収に、ゲーム感覚で楽しく参加できるシステムを構築することにより、主体的にごみを分別する市民や団体が増え、結果として有機ごみの回収と活用が促進されることを検証する。収集量をビジュアル化・計測可能とし、デジタルゲームにすることで、収集量を点数化して仲間や家族との間で競い合う仕掛けを組み込むことにより、ごみの分別を汚くて煩わしいものからゲームで勝利を得るための手段に代える。また、分別されたごみ収集量、地区などのデータ化が実現し、今後の廃棄物収集の計画作成にも活用することも期待できる。
  2. 上述の通り、ごみの取集及びリサイクルのネックとなっているのは、ごみの分別である。ごみの分別が確立できれば、プラスチック、紙、鉄などは既存のリサイクルシステムを活用することも可能。
    一方で、廃棄される一般ごみの50%が有機ごみであり、汚染・悪臭(感染症リスクの増大)の原因となっていることから、有機ごみの処分がごみ問題の改善と衛生環境の向上には不可欠である。このことから、有機ごみも分別対象として、ごみ回収者が気軽にコンポストを製造できるインフラを整備し、都市近郊農家に供給できれば都市近郊での野菜の有機栽培のための肥料となり、食料生産の安定化にも貢献する。

想定される分別・回収のゲーム化実証実験のアイディア例

  1. ごみの分別をビジュアル化、計測可能な携帯アプリゲーム(ポイント制)にし、捨てる側回収側の双方が分別量に応じたポイントを得る。そのポイントは多様な賞品(デジタル含む)入手のために還元できる。
  2. 回収所(学校や病院、市場など身近な場所、コンポスト容器を置ける場所)に分別ごみを持っていくことで、ゲーム参加のチケットがもらえる。
  3. ごみの量をビジュアル化し、友達同士や学校間で競争できるシステムをつくる。多く分別ごみを回収すれば、表彰される、賞品がもらえる。
  4. コンポスト製造量を競うゲームをつくる

分別・回収のゲーム化構築への参加が期待されるアクターは以下の通り。

  1. ゲームアプリを開発するIT事業者ないし大学(キューバにもソフトウェア・アプリ開発会社が存在)
  2. ごみの分別・回収の専門知識を持ち、これに必要な容器(コンポスト製造用)を提供でき、研修ができる企業。
  3. 現地参加アクター:リサイクル公社、衛生公社、学校、病院、民営事業、都市近郊農業など回収の協力者。
  4. 賞品を提供できる企業:個人向け、病院や学校向けなど参加者にもらって嬉しい賞品は変わるので、デジタル賞品から物品と幅広い選択肢があるとよい。賞品は企業の広報に貢献(SNSでの拡散を念頭)

期待する実績・専門性

  • ごみの量、分別量などに関するデータの蓄積
  • 蓄積されたデータを廃棄物収集の計画作成にも活用
  • 一般ごみの減少、衛生環境の改善。
  • 経済活動の活性化、リサイクルを促進する新規事業の発展
  • コンポスト製造の発展と食の安全向上。
  • 個人及び社会全体のごみ意識の改善と、各アクター間の連携強化。

JICAからご提供できること

  • 現地アクターとの調整と連携
  • 有機農家(SHEP事業)との連携
  • アプリ作成を得意とするキューバの民間企業の紹介

リバースピッチ予定

愛知・福岡