デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて、エルサルバドルにおける慢性腎臓病(CKD)リスクのある患者への継続的ケアサービスのアクセス改善

共創テーマ名

デジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて、エルサルバドルにおける慢性腎臓病(CKD)リスクのある患者への継続的ケアサービスのアクセス改善

対象国・地域

中米、エルサルバドル

課題

エルサルバドルでは、一次医療体制の構造的制約と専門人材の深刻な不足により、慢性腎臓病(CKD)の早期発見・診断に深刻なギャップが生じている。患者の初期受診の大半は一次レベルの保健ユニット(自治体レベルのクリニック)で行われており、そこでは一般医の診断に必要なツールが不足している(特定の検査結果を得ることができない)うえ、CKDの早期段階を見極めるために必要な研修や継続的な健康チェック、意思決定支援も十分ではない。その結果、診断の大半(86%)は、重大で取り返しのつかない状態にまで進行した後に行われている。これは当然、専門的介入の必要性を高め、二次医療の病院(県レベルの病院)に追加の負担を生じさせている。多くの病院が、1名しかいない対応可能時間の限られた腎臓内科医に依存している。こうした診断体制の不備は予防可能な疾病の進行、医療制度への財政・運営面での圧力の増大、適時の介入で回避できたはずの高コスト治療への依存の拡大などの課題を招いている。 とりわけ若年で低所得の農業労働者が影響を受けている。なぜなら熱ストレス、慢性脱水、農薬曝露などの環境・職業要因が、同国のCKD負担を高める主要因となっているためである。彼らは長い待機時間や専門医療へのアクセスの制約により早期発見が遅れることで、収入の減少や生産性の低下、及び生活の質の悪化を招き、重症の場合には死に至ることもある。この喫緊の課題に対応するには、保健医療制度において、一次医療の現場で早期発見と診断能力を強化する革新的なアプローチが必要である。

実証検証のイメージ

【検証プロセス】
• 対象住民・医師ユーザーを対象に構造化された検証を実施。
ステップ1:参加者の基礎知識を評価・確認。
ステップ2:プラットフォームの使いやすさ、受容性、現場での性能を評価。早期CKD検知を一次医療へ実装するためのスケーラブルで高インパクトの道を提示。

 

【期待成果】
• 自動リスク評価、パターン認識、臨床意思決定支援を備えたAI対応CKD検知・診断プラットフォームを提供し、適切な医療判断を支援する。診断精度と適時介入を向上させることで、紹介経路を強化し、限られた腎臓内科人材の最適化に寄与する。
• この知見を必要とされる現場に適用され、予防可能なCKD進行の抑制、患者転帰の改善、適時な腎臓医療への公平なアクセス拡大を図る。

期待する実績・専門性

  • AIを用いた早期CKD検知を支える十分な技術力・医療の知見・組織運営体制を有していること
  • アプリ開発、AI/機械学習の活用、医療データの安全管理に関する実績を有していること
  • CKDおよびNCD予防、一次医療の業務の流れに関する基礎知識を有していること
  • 現場ニーズを実用的なデジタル解決策へ具体化する能力を有していること
  • 地域での実装、研究・評価、多様な環境への適応に関する経験を有していること
  • 計画から運用まで、イノベーション・協働・倫理的なデータ取扱いに継続して取り組んだ実績を有していること
  • エルサルバドルおよびSICA地域において、拡張性があり効果の高い早期CKD検知を支える技術的・地域連携・学術的能力を有していること

※上記の課題解決に資する限り、記載以外の実績・専門性も受け付けます

JICAからご提供できること

  • CKDに関連する全国的に有用な情報の提供に加え、公的機関および民間機関との関与の促進を行うことができる。
  • さらに、エルサルバドルのラ・ウニオン県におけるCKDの状況に関するスペイン語のローカル調査も、採択者に提供可能である。

リバースピッチ予定

愛知(録画)・東京(録画)
※ピッチ無し/各自で適宜モニターを鑑賞する形式