バングラデシュ理数科 基礎学力を育む学びデザイン・ラボ

共創テーマ名

バングラデシュ理数科 基礎学力を育む学びデザイン・ラボ

対象国・地域

バングラデシュ

課題

JICAは20年にわたり、バングラデシュ初等教育の理数科教育を教材改善・教員研修などを通じて支援してきた。しかし、基礎学力不足は依然として深刻である。初等教育の児童数は約1600万人(2024年)と多く、2022年の全国学力調査(算数)では、学年相当の習熟度達成率は小3で39%、小5で30%と低い水準にとどまっている。学力向上には「学習時間」と「学習の質」の両方を高める必要があるものの、教員・教室不足による2シフト制での授業時間の制約、暗記中心の学習文化、教師の指導力不足などの構造的課題により、学校内だけを対象とした従来型の支援では改善が難しい状況である。そこで、学校外・家庭での学習を充実させ、児童の学びを学校と家庭の両面から支える “新しい学びの仕組み” を外部パートナーと共に創りたいと考えている。

実証検証のイメージ

学校外・家庭学習を通じて児童の理数科の基礎学力向上を図るため、紙/デジタル教材・学習支援ツール・家庭学習モデルなど、オン/オフラインを問わず多様なアプローチを対象とし、次のような実証を想定。

  • どのような学習方法が学力向上に効果的か?
    • 学校外・家庭で取り組める教材や学習法を小規模に試し、理解度・誤答傾向・学習習慣の変化等を評価
    • 概念理解・反復練習・学習ルーティン等の要素を対象に、どの要素が学力向上に寄与するかを検証
  • バングラデシュに適した持続可能な学習デザインは何か?
    • 紙・簡易デジタル・ハイブリッド教材など、現地環境を踏まえた小規模導入を行い、児童の学びやすさ・継続性・家庭や教師の負担との適合性を検証
  • 学校外・家庭学習の成果を学校授業にどう活かせるか?
    • 家庭学習の成果(誤答傾向・理解度・学習ログ等)を、教員の授業改善(指導重点、導入方法、教授法、理解確認の工夫など)に活用できるかを検討

例えば、教材会社(教材提供/共同開発)、EdTech企業(簡易デジタル教材・学習ログツールの試行)、自治体/地域(放課後学習会・学習の場づくり)、NGO(家庭学習支援・学校と家庭の連携支援)、大学/研究機関(簡易効果測定・データ分析・助言)など、多様なアクターとの共創を模索し、新しい学びの仕組みを探究することを目指す。

※ただし、上記の課題解決に繋がるものであれば想定している実証実験以外も受け付けます。

期待する実績・専門性

  • 小学生向けの理数科教材(紙・デジタル問わず)や学習サービス/コンテンツの開発/提供実績 -学習習慣づくり、ドリル等教材、動画教材、学習データ活用など幅広く歓迎
  • 家庭学習や学校外学習を支える仕組みづくりに関する経験 -学習習慣形成、家庭学習支援、地域学習会などの取り組み経験を含む

※ただし、上記の課題解決に繋がるものであれば期待している実績・専門性以外も受け付けます。

JICAからご提供できること

  • 「小学校理数科教育強化プロジェクト」にて開発支援した問題解決型の理数教科書(全国に導入済)・指導法の知見。
  • 草の根「バングラデシュの地方中学校における ICT(デジタル指導書・デジタル学習教材・LMS)を活用した理数学力向上事業」(e-Education)を実施中。初等→中等の接続実証の可能性。
  • 教育省・初等教育局との調整はJICA教育アドバイザーが伴走。行政と繋がった実証が可能。国レベルの政策・スケール展開を共に検討。

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